遺言書を作成したが変更したい方へ。遺言の撤回とは…

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遺言書を作成したが変更したい方へ。遺言の撤回とは…

相続・遺言のブログ

2018/12/06 遺言書を作成したが変更したい方へ。遺言の撤回とは…

遺言書を作成しても、遺言は本人の最終意思を

 

 

尊重するため、自由に撤回することが

 

 

できます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

遺言の撤回には、遺言者の撤回行為によるもの

 

 

明示の撤回)と、一定の事実があった場合に

 

 

遺言者の真意を問わず、撤回があったものと

 

 

みなされるもの(撤回の擬制)があります。

 

 

 

 

そして、遺言が撤回されると、遺言の効力の

 

 

発生が阻止されます。

 

 

 

 

まず、遺言者は、遺言を作成しても、本人の

 

 

生存中であればいつでも、原因のいかんを

 

 

問わずに、遺言の方式に従って、その内容の

 

 

全部又は一部を撤回できます

 

 

 

 

あくまで遺言の方式に従って撤回すればいい

 

 

ので、同じ遺言の方式に従って撤回する必要は

 

 

ありません。

 

 

 

 

なので、公正証書遺言を自筆証書遺言で撤回

 

 

できます。

 

 

 

 

ただ、遺言の効力について紛争になることを

 

 

避けるためには、公正証書遺言を撤回する

 

 

には、公正証書遺言により撤回する方が良い

 

 

です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

また、遺言の撤回権者は、遺言者本人に

 

 

限られ、撤回の自由を保障するため、撤回権

 

 

は放棄できません

 

 

 

 

なので、遺言者が、受遺者と遺言を撤回

 

 

しないという契約をしても、その契約は無効

 

 

です。

 

 

 

 

次に、民法上、遺言者が、以下の行為を

 

 

すると、遺言を撤回する意思があるものと推定

 

 

されるため、撤回したものとみなされます

 

 

 

 

前の遺言と後の遺言とが抵触する場合

 

 

⇒例えば、「Aに全財産を与える」と遺言した

 

 

後で、「Bに全財産のうち、甲建物を与える」

 

 

と遺言をした場合には、抵触する部分に

 

 

ついてのみ、後の遺言で、前の遺言を撤回

 

 

したものとみなされます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

遺言と遺言後の生前処分などの法律行為が

 

 

抵触する場合

 

 

⇒例えば、Aが「Bに全財産を与える」と遺言

 

 

した後に、土地を第三者に売却したときは、

 

 

その遺言が、後の売却と抵触する限度で

 

 

撤回したものとみなされます。

 

 

 

 

ちなみに、遺言と抵触する法律行為をした

 

 

ときに、遺言の存在や内容を忘れていたと

 

 

しても、結論は同様です。

 

 

 

 

③遺言者が、故意に遺言書や遺贈の目的物を

 

 

破棄した場合

 

 

⇒破棄した部分のみ、遺言を撤回したものと

 

 

みなされ、残部については撤回の扱いを

 

 

受けず、効力は発生します。

 

 

 

 

また、破棄については、故意による場合に

 

 

限られ、過失、不可抗力、第三者による場合

 

 

には該当しません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

以上のように、遺言書は作成しても、その後

 

 

の行為次第で気づかないうちに、内容を撤回

 

 

したものとみなされることがあるので、遺言の

 

 

内容の対象財産の扱いには、特に注意する必要

 

 

があります。

 

 

 

 

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